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「Asahi kasei  DX Visionムービー」制作の裏側の、さらに裏側①~旭化成はどんな会社?~

旭化成内でDXビジョンを共有するために作られたAsahiKasei DX Visionムービー。心に響くそのメッセージ、そして映像は、いかにして作られたのか。
動画を制作してくださった日宣さんから、コピーライターの村田さんと、映像ディレクターのアキさんにお話を伺いました。

▼Asahi Kasei DX Visionムービーはコチラ
1 未来の起点篇

2     道なき世界篇

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●クリエイティブディレクター/コピーライター
村田 徹さん(Simple Good所属)
●映像ディレクター/エディター
アキさん(Cutter Studios Tokyo所属)
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(左)旭化成デジタル共創本部 佐仲さん (真ん中)コピーライター 村田さん (右)映像ディレクター アキさん

旭化成のイメージ

村:企業のビジョンムービーを制作するお仕事は結構あるんですが、今回の旭化成さんはDXに限っているところが新しいなと思いましたね。あとはVisionムービーって大抵実現したい世界をどう技術で作るかって言うのが中心なんですが(Visionムービー2は)トレイルブレイザー「開拓者」であれ、という企業バリューに近いところを映像化するという点が新鮮で面白いオーダーだなと思いましたね。
 
ア:私は旭化成さんといえばサランラップとか日用品として接してるので、そういうイメージが強かったんですけど「そうか。マテリアルなのか。カーボンニュートラルに繋がっていくのか!」というのを知って面白いと思いました。こんなに広い事業を広い視野でされているということもですけど、“マテリアル”って環境とかそういうところを引っ張っていける企業なんだな、というのは学びでした。私は普段、環境系のドキュメンタリーの仕事も多いんですが、旭化成さんのVisionムービー制作を通して色んなことをポジティブに捉えることができて、それも面白かったです。
 
村:もともと山口百恵さんのCMのイメージが強くて、化学メーカーだけどちょっと他とは違うなっていう感じは以前からずっとありましたよね。でも改めて、今回、その背景にある環境とかそういったことへの “想い” が強い会社なんだなと感じました。

ア:はい。担当の方と試写の際にもカーボンニュートラルの話で凄く盛り上がった記憶があります。(笑) 第一弾のムービーの時(2021年頃)は、まだそこまで世の中も環境環境と今ほど言っていない中で、今思うと旭化成さんは早かったなと思います。

トレイルブレイザー

村:「トレイルブレイザー」=「開拓者」と言ってもいろんな意味があると思うんです。
ただガムシャラにやるということではなくて、内省的になる時もあれば立ち止まるときもあって、悩みながら動いていく~そういうのを言葉にしたいなと思ってコピーは考えました。
あとは、社員の方たちが見た時、できるだけ響くものにしたいと思った時に、「私たちは」ではなく「私は」と1人称にして、その人が行動にうつれるような言葉から始められると良いなと思ったんです。それで一人の社員の方が仕事をしているときに持つ意思みたいなものを散りばめる中で、最後にトレイルブレイザーで終わる。みたいな、そんなストーリーが良いなと思った記憶がありますね。
もっと中計に忠実な案も提出していたんですが、今の案に決まって嬉しかったです。「開拓者であれ」=「新しいことに踏み出そう」っていうメッセージは仕事に限ったことではなく、自分の生き方にもつながると思うので、アキさんの選んでくれた “スポーツの挑戦” でそこがうまくオーバーラップできたんじゃないかと思っています。
 
ア:第一弾「未来の起点篇」は静的で、結構俯瞰しているんですけど、「第二段ではもう少し目線を近いものにしたい」というオーダーと、確か、スポーツでエネルギーとスピード感?というキーワードももらっていたので。 “自分ごととして挑戦していく” というのを考えた時にスケートボーダーとランナーの2つのアクションに落ち着いたんですよね。
 
村:ビジョンムービーって大抵「こういう世界を作ります」という世界を描くんですけど、「じゃあどうやって?」となるとそこでバリュー、つまり今回で言うトレイルブレイザーが出てくるんですけど、それってなかなか理解しにくいと思うので、そこを伝えるために動画の持っている力、映像的な共感がうまくサポート出来たんじゃないかなと思います。

スケボーとランニングのシーン撮影

ア:最初スケボー代案としてボルダリングも提案していたんですが、旭化成さんがスケボーを選ばれたんですよね。ランニングは皆さんそんなことないと思うんですけど、企業のモチーフとしてスケボーってカルチャーの違いでどうしてもお行儀のよくないネガティブなイメージを持たれて敬遠されることも多いんです。でも、だからこそ提案した、というところもあります(笑)。ビジョンムービーという予見できる既定路線から、敢えて少しだけ外すことで、より個性が出せたんじゃないかなと思います。
 
村:ボルダリングは企業の皆さん好きですよね。戦略性とかいろんなものがビジネスと合わせやすいんでしょうね。スケボーはもっとシンプルですよね。私もスケボーで良かったなと思います。
 
ア:はい。でもそれによって、ちゃんとスケボーが出来る役者さんをキャスティングしなくちゃいけなくて大変でしたよね。結構急なランプを行くので、そこそこちゃんとできる人でないといけなくて(笑)。場所も探すのにも苦労しました、実はあの場所今はもう無くなってしまったそうで、あそこで撮れてよかったです。
ランニングは都庁で夜に撮影していますけど、あれもスケボーが影響しているんです。ランニングもスケボーも同じ日に撮影をする関係で、スケボーのシーンは昼間にしか撮れない。…となるとランニングは夜か・・・じゃあ日が暮れても見栄えのイイ場所~ということでランニングは都庁と渋谷の交差点で撮影したんです。ランナーと並走して撮影していたカメラマンさんのアップルウォッチはその日10キロ走ったって出ていたようです。みんな翌日筋肉痛でした(笑)

次回「Asahi kasei  DX Visionムービー」制作の裏側の、その裏側②
~体温を上げ、エモーショナルなものに~
に続く。

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