「その本が面白くて、気がついたら２日間で45キロも歩いていたんですよ！」と、旭化成エレクトロニクス M&Sセンター デジタルマーケティング部　部長の鈴木岳さんは笑います。

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※本記事に登場するアプリや製品、その使用方法や意見は極めて個人的なものであり、旭化成として特に推奨しているというものではありません。個人のそれぞれの小さなDXを、それぞれの視点でご紹介するというマニアックな企画としてお楽しみください。
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「僕は西武ライオンズのファンなんですけど、昔はテレビ中継されていないときも多かったので、そういう時はラジオなんです(笑)。だからラジオみたいな音のコンテンツにはもともと親しみがあるかな。今はラジオもアーカイブ配信があって便利ですよね。」
聞きたい番組によって、PodcastかSpotifyかを使い分けているというラジオ好きの鈴木さんが最近始めたのはaudible（オーディブル）。

audibleは本を“読む”のではなく、“聴く”サービス。
もともとアメリカでAmazonがスタートさせたサービスで、日本でも2015年からサービスをスタート。自分が読みたい本を選べば、プロの声優さんが丁寧に朗読したものが聴けるという“新しい読書体験”を提供。現在ではイギリスやインドなど世界10か国で展開しています。

このサービスが従来の読書と大きく違う点はなんといっても、何か作業をしながら本を“聴く”ことができるという点です。毎日の通勤時や家事の最中などにも本を読めるとあってじわじわと人気を広げているようです。
「本、好きですよ。いや、というか、本屋さんが好きなんですけどね(笑)。最近は、本を読むと、眠くなってしまうことがあるんです。でも、歩きながらはさすがに寝れないので(笑)本を聴きながら、景色を見ながら、歩くのは結構いいです。最初は、一度読んだことのある本を聴いてみたんですが、特に違和感はなかったです。声優さんの声もいいですし、全然抵抗なく入れました。」

中でも昔からエンターテイメント小説が好きだという鈴木さんは、最近面白い本に出合ったと話します。
「ラジオで知ってずっと気になっていた本が、この前audibleにたまたまあって聞いてみたんです。そうしたらそれが面白くて…！聞きながらウォーキングしていたら結局、池袋や六本木と…２日間で45キロ、ぐるっと東京を回ってましたね(笑)。自分でもびっくりしました。だって普通に歩くだけなら、飽きてしまって絶対そんなことしませんからね(笑)」。

今まで慣れ親しんだ読書とも、ラジオとも違う新しい体験をした鈴木さんは、音のコンテンツについてこう分析します。
「映画館で映画を観るのも、テレビを観るのも好きですよ！すごく完成されているなと思います。でも、それと比べると音だけのコンテンツは映像という情報がない分、集中できてスッと内容が頭に入ってくる気がします。家事など何か他の作業をしながらなのにむしろ集中できるというか…」。

また、ラジオについては情報に対して「能動的」になれる点も、魅力の一つだと言います。
「例えば、ラジオって聞いてると自分が今まで興味を持っていなかった情報も結構聞こえてくるんですが、なんとなく聴きながらも気になったことがあれば僕は自分で調べてみたりするんです。X（旧Twitter）でハッシュタグ検索してみたりして。そうするとリスナーがラジオの内容を補完してくれていたりして、それもまた面白いんです。
でもこの“自分から調べる”という行動が一方的ではなくて良いのかなと。雑誌みたいですよね。興味の窓を開くキッカケになるというか・・・自分も“ちょっとやってみようかな”って思うことが見つかったりして楽しいですね。」

日々、ラジオが鈴木さんの新しい窓を開いてくれるように、この“新しい読書体験”もまた、これから鈴木さんに沢山の新たな景色を見せてくれそうです・・・。

鈴木さんは、今日も耳を澄ませながら軽快に新しい世界へと出かけていきます。

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