DX銘柄2024 選定企業2社対談 旭化成×富士フイルムホールディングス ③ ~手段の面では共創を!~
●安藤さん(左)
富士フイルムホールディングス株式会社 ICT戦略部
各事業部のDX推進を担当。DXのベンチマークや、社内の生成AIの活用推進を行う。
●深田さん(中央左)
富士フイルムホールディングス株式会社 ICT戦略部
製品事業のDX推進を担当。DXのベンチマークや、社内発信を行う。
●佐仲さん(中央右)
旭化成株式会社 デジタル共創本部 DX企画管理部
社内外のプロモーション活動を行う。
●北原さん(右)
旭化成株式会社 デジタル共創本部 DX企画管理部
主に社内に対するプロモーションを行う。
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※以下、安藤さん=安 深田さん=深 佐仲さん=佐 北原さん=北
認定・銘柄、ここが大変だった…!
深:富士フイルムが一番大変なのはDX銘柄とDX認定(※)がほぼ同じタイミングなので同じ時期に申請をしないといけないところですかね…(笑)
※「DX銘柄」に認定されるには「DX認定」を取得していることが必須。「DX銘柄」の選定は毎年、年に一回。「DX認定」は2年に一回更新が必要。
佐:それは大変ですよね!認定と銘柄でテイストが少し違いますからね。
深:そうなんですよ。「認定」の方はカチッと書かないといけないけど、でもある意味ちょっとくらいミスがあっても向こうから「ミスがあるよ。」と教えてくれるのでね、ちょっとは気が楽ですけど。
佐:思いのほか細かくご指摘いただけますよね(笑)。
深:そうそう、でも、「銘柄」の方はミスなどがあっても、向こうからは何もないので完成度を上げないと~と思っていますね(笑)。ただ、ここ二年くらいは選定発表会のパネルディスカッションで選定委員の方の意見が少し聞けて、参考にすることが出来るようになったから、それは有り難いですよね!
佐:そうですね!今年は感想?コメントありましたね!ヒントになりますね。
深:他の企業の方々もそういう意味では申請しやすくなったんじゃないでしょうかね。
佐:ちなみに、申請のための資料作成は、いつくらいから取り掛かってます?
安:開示が来てから…だいたい10月末くらいでしょうかね~?
佐:そこからは、ほぼ一か月半はもうそれにつきっきりですよね。
安:そうですよね。それ迄にもちろん情報収集だけはして、出来るだけ準備はしていますが・・・
深:今年も銘柄選定やります!の連絡は9月末くらいに来ますからね。だから前年と同じという前提でやりますけど、実際に設問の改訂があった時には慌てますよね(笑)。
佐:前回は、生成AIについて~とか入ってきたりしてね(笑)。
深:そうそう(笑)。何年もやっているので早め早めで着手しないと~とは思うんですけどね~…なかなか(笑)
佐:社内の事例などは事前にチェックできるけど、実際に作り上げる時はやはり設問にあわせて現場にヒアリングしなければいけない事もありますからね。
深:あ、でも、旭化成さんは12月頭くらいにDX説明会をやっていますよね?DX銘柄の資料作りの時期と被ってて大変なんじゃないですか??
佐:DX説明会ご存じなんですね、ありがとうございます!DX説明会の資料は全部を我々が作るわけではないんですけれどね。確かに時期は重なっています。
でも、DX銘柄を申請するときって、ファクトチェックがあるじゃないですか?その情報が公に発表されていますよ~ということでリンクを載せたり。その際にDX説明会で事例を出してもらえると銘柄申請にも載せられるという…便利なことも正直あったりして (笑)。旭化成内のDXテーマを確認するという意味では、DX説明会は我々にとってとても良いんですよ。
勿論、DX説明会はそのためにやっいてるわけではないんですけど(笑)。
深:なるほど、そうなんですね。
DX銘柄の申請って結構大変ですけど、実は自分たちのためって言うのもありますよね(笑)。
佐:それはありますね。担当者には毎年、同じこと聞いていて「また?」みたいなこともありますけど(笑)、でも、そのテーマの進捗が分かりますからね。
深:そういえば、申請のExcelシート、書き方難しくないですか?アピールしたいけど書けるスペースが限られているので伝わらない感じがあって(笑)。
佐:あ、分かります!(笑)。私たちも文字だけでは伝わらないな~と、添付資料をつけたり
いつも頭を悩ませています(笑)。
安:添付資料も容量が決まっていますしね(笑)。
佐:銘柄申請は正直、どのような記載が正しいのか分からないでやってるところがあります(笑)。
深:いやでも、選定されれば何かしらコメントが来るじゃないですか?でも、選ばれなかったら何もないので、何がいけなかったのか分からなくって・・・。
安:銘柄に選ばれれば客観的なフィードバックもらえるのは一つメリットですよね。
佐:確かに結構苦労して書いていますから、何かコメントは欲しいですね…。(笑)
銘柄獲得のための取り組みはありますか?
安:旭化成さんは社外に向けて、何か銘柄のための取り組みとかあるんですか?
佐:“銘柄に向けて”、という意味では無いですかね。でも地道にnoteとかは書いているので、銘柄の事実チェックの時にココに載っていますよ~という風にはできるので、良い循環みたいなのはありますけどね。本当は新規ビジネスが多々あると良いんですけどね、そうそうないですよね、毎年は(笑)。
深:悩みますよね。新規でなくても、毎年継続的に進捗を書けばOKという話もありますよね。でも、一年でそんなに進まないのでね(笑)。結局は新規の方が書きやすかったりしますよね。あとは成果が出やすい物もありますけど、そうじゃないものもありますし、そこも難しいですよね。
佐:利益貢献が大きいテーマがあれば、より良いんですけどね。
深:よく選定委員の方もおっしゃっている、“投資家目線”というキーワード。それで行くとどんな表現が相応しいんだろう?と難しいな~と感じます。
安:ストーリーを作っていく~みたいな話もされていて、それって結構やはり難しいですよね。そういう所も悩んで書いてますね。
北:そうですよねー難しいんですよね。旭化成でもいつも時間がかかっているところですね。
旭化成のオープンバッジは、今以上にオープンにしないんですか?
深:そういえば、旭化成の人材育成、OpenBadgeって、今後もっと他社とかにもオープンに展開して行ったりはしないんですか?
佐:今のところ、延岡の高校生に展開したり、一部の協業会社に展開したりはしているのですけどね。さらに積極的に他社に~という感じではないですね。
深:そうなんですね。いや~“オープン”というだけに、どんどん他社にも展開するのかな?と気になっていました(笑)。コンテンツは社内で作ってるんですか?
佐:一部外注もありますが、基本社内です。私たちの所属するデジタル共創本部でも作っていますよ。社内の事例をいれたり、内容自体は頻繁にアップデートもかけています。コースも増えて充実してきています。
深:もう一個、OpenBadgeに対する従業員のモチベーションが気になってました。こういったことって、どうしても強制感が出てしまうと思うんですが、旭化成さんは「自主性」を大事にしているとおっしゃっていたので、個人のモチベーションに繋がる仕組みが知りたくて・・・社長もOpenBadgeとっていると聴きました。
佐:はい。みんなで受講するということになっているので、社長もみんなと同じようにオープンバッジを持っています。モチベーション、そうですね、カリキュラムが沢山あるんですよ。研究開発だけでなく、マーケティングなり製造に近い部分だったり、いろいろ。なので、獲ったら自分の今の仕事で役に立つ、というのはありますね。
深:なるほど。基礎的・専門的もあると思うんですが、技術的なところでそこを磨いていくというカリキュラムは比較的やり易いと思うんですけど、今だとDXで革新的ビジネスを作り出そう!というところの教育のモチベーションはどういう風にしていくのが良いのかなって…。
佐:そうですね。そこは確かに難しいところですよね
深:もしもそういう所でヒントがあれば今後教えてください(笑)
今後もよろしくお願いいたします!
深:我々、競合でもあるわけですが、DXの手段とかそういう所ではもっと共創して行けるといいですね。
佐:そうですね!これからも情報交換していきましょう!
3年前のDX銘柄で隣に座ったことをきっかけに、今回のような対談迄していただけて、本当にありがとうございます。
深:あの時はまだコロナでしたよね。感慨深いですね(笑)。よろしくお願いいたします。
富士フイルムホールデングス深田さん、安藤さんありがとうございました。
今後も一緒に日本のDXを推進していきましょう!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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