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旭化成 エンジニア対談 ~最近、どうっすか?~

第1回:中途入社、半年の福吉さんの場合。

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普段はなんとなく気恥しくて話さない仕事のこと。会社のこと。
ちょっとだけ真面目に、エンジニア同士で話してみました。

●今回対談する人

< 動画も公開中  >

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※以下、高=高橋 慶  福=福吉 裕輝 

高:お疲れ様です。最近どうっすか?

福:(笑)おつかれさまです!
今は医療従事者向けソリューションを検討しています。仮説検証(MVP)の段階のため、医療従事者の方にインタビューしながら、あるべき姿(ビジョン)を一緒に考えてもらい、どういった課題(WHY)をどう解決(WHAT)するか、そのためにはどんなUI /プロトタイプ(HOW)だったら価値があるのかを検証しているフェーズです。
慶さんは最近どんなことしてるんですか?
 
高:いろいろあるんですけど、医療系で言うと、治療薬の継続支援システムをAWSの上に構築しました。比較的モダンといわれる技術を採用して構築しました。

:エンジニアなんで、ちょっと気になったので聞いていいですか?
アーキテクチャで言うとモノリスとマイクロサービスどちらですか?

:マイクロサービスっぽい…いや、マイクロサービスですね。(笑)
電話によって患者さんへ薬による治療を促すという仕組みなんですけど、その電話自体は人間じゃなくて合成音声が発話するAmazon Connectを使ったり、裏側のロジックの部分はAWS Lambda(FaaS)を使ったり、AmazonDynamoDBを使ってサービスを構築しています。

:どうしてそっち(マイクロサービス)にしたんですか?スケールに対応し易いから?

:変更や修正による影響範囲を極小化できて、機能の追加や変更が柔軟にしやすいからです。AWSのCDKを使ってLambdaの機能追加、その後Gitブランチにマージしたタイミングで、自動でAWS側に反映される~という仕組みですね。

福:以前の職場ではレガシーなシステムからの乗り換えが難しかったので、マイクロサービスに開発できるのは羨ましいです。

高:前職ではオンプレのシステムが多かったんですか?

福:クラウドに移ってはいたんですけど、モノリス型でしたね。いわゆる三層構造でロードバランサーから、アプリケーションをホストするEC2があって、データベースがある。商用化していたので、時間帯によってアクセス数や処理が膨大になることでスケールに耐えきれず、問題は起きてましたね(笑) 現在のアプリケーション開発では、極力時間をかけずにプロトタイプをいち早く作ることが重要なので、バックエンドはmBaasのFirebaseを採用し、フロントエンドはFlutterを使っています。今回、ソリューションにおける使用デバイスが定まってなくてどれを使うか不明確だったのでデバイス依存しないFlutterを選定しました。
 
高:確かにiOSとAndroidそれぞれ作ってしまうと、時間がかかってしまいますもんね・・・実証段階で異なるOSで同じように動かすネイティブアプリを作るとなるとFlutterがよさそうですよね。

福:前職ではAndroidアプリのエンジニアをしていたのですが、当時は苦労しました…。iPhone向けも全く同じサービスをつくるだけなのに開発環境や開発言語、OSが異なると、保守するときもAndroid、 iOSどちらか片方だけ不具合があったりと…(笑) だから、Flutterが出てきたときは本当に便利なフレームワーク!!と思ったのを覚えています。

高:便利ですよね(笑)。
今、興味ある技術、例えば新しいプロジェクト参加するときに使ってみたい技術スタックとかありますか?

福:どの技術というよりは、手を動かしてプロダクトをいち早く投入するということを極めていきたいです。そういう意味で今使っているFlutterをもっと勉強していきたいですね。

高:フロントエンド寄りなんですね。

福:アプリケーション開発全体としてフルスタックで見ていきたいですね。

高:インフラだとGoogleCloudとかはどうですか?

福:Google cloud自体、そんなに詳しくないですが、AWSは利用していたのでとっつきやすかったです。インフラ面で行くと今後、Ansibleなどの構成管理ツールによる自動化を行うといったDevOps周りを自分の手を動かして経験したいですね。
 
高:前職はDevOpsやってたんですか?

福:いや、取り組み途中でした。DevOpsの一貫としてスクリプト自体は組んでいるんですけどその人が不在だとどうしよう…となり。属人化しないようどこかに情報をまとめて共有しておくことが大事ですよね。

高:先ほど話していたFlutterは前職で使っていたんですか?

福:Flutterは知り合いから聞いて知ってはいたんですが、使ってはいませんでした。共創戦略推進室は資産や前例がなくても新しいプラットフォームやフレームワークを自由に使えるの、良いですよね。

:確かにそうですね。
話がだいぶ変わりますけど、福吉さん半年働いてみて、どうですか?自分で成長とか感じますか?

:うーん、まだ半年なので成長といって良いかわかりませんが(笑) 少なくとも、マネジメントではなく、もっと手を動かしたいと思って転職してきたので、やりたかったことは出来ていると思っていますよ。成長の機会はいただいているのかなと思いますね。

高:福吉さんって、技術をよく知っているというのもあるけど、仕事がすごいスピーディーですよね。確か、入社一週間くらいで共創戦略推進部の始業終業報告をPower Automateを使って業務プロセス改善してもらいましたよね?

福:入社した最初の成果物ですね(笑)そういう成果を出す場をいただけてラッキーでした。

高:スピード感は大事ですよね。旭化成はアジャイルを推進していますが、旭化成ってアジャイル進んでいる企業だと思いますか?

福:難しい質問ですね(笑)。過去にいた企業では、アジャイルをスピードと捉えていたので、新しいサービスを何でもいち早く市場に投入し使ってもらうことを重視していました。そうすることでデータを取得でき価値を生むことができる。そういう意味合いでアジャイルを推進していたんです…。でも、メーカーはそこまでサービス企業である必要はないのかなと個人的には思います。それよりは着実に事業のやるべき課題を選定し、変化を受け入れて共創しながら組み立てていけばいいと思います。なので、そういった意味では、旭化成はしっかりアジャイルに取り組めているという印象です。特に良いと思うのは、“共創戦略”という部署の名前の通り、他の事業部とか他の企業様を含めてアジャイルをやっているところですね。それは、とても良いと思いますよ。

高:転職してきた福吉さん的に、共創戦略推進部はこういう人に向いてるな~とかありますか?

福:一つのことにしか特化しない人は向かないかも、と思います。0から1を作り出すプロジェクトを立ち上げる時にエンジニアだけやりたいです、では通用しないですよね。私が今取り組んでいることもユーザーインタビューするとか、プロダクトマネジメントとして情報を構造化するとか、Figmaなどのツールを用いてUIを作ってみたりとか…エンジニアだけに絞ってやるというよりはそこに固執せず範囲を広げて自ら理解しに行こうという気持ちのある人がいいと思います。そういう人が合うんじゃないかな。
 
高:好奇心旺盛で勉強熱心な人。新しいことが好きでそれを吸収するような人。ですかね。

福:それが苦じゃない人? 慶さんは、まさにそういう人ですよね。好奇心旺盛ですし、資格もたくさん持っていますよね(笑) 会社でとったんですか?

高:会社に入ってからです。資格だけはいろいろ取らせてもらってます(笑)

福:この会社で活躍している人って、いろんなことにチャレンジする気持ちをもっている人が多いなと思います。

高:そういう人多いですよね。新しいモノ好きとか勉強熱心とか。

福:このくらいでいいやではなく、ね。

高:自分たちでスキルアップのための勉強会を開いたりもして。
もともとはエンジニアではなかった人でも実際に手を動かして作ったりして、成長している人もいますよね。

福:私もこの会社に入って学び直している感じです(笑) スキルが高い人もですけど、やはり学ぶ気持ちがある人が結構多いですよね。慶さん的に、旭化成が他の会社とは違うな、って思う良いところってどんなところですか?

高:自分は旭化成のプロパーなので、あくまで想像ですけど。やっぱり自分たちで事業をしているので、プロダクトを作って事業の中で実行して貢献できるところですかね。アイデアを実行して結果まで見えるのでそこは創り甲斐があります。あとは、旭化成はいろんな事業、プロジェクトがあるので一社でいくつもの業務知識や経験も身につくように思います。

福:多角化展開だから、事業を跨げば業務知識を学ぶチャンスがたくさんありますよね。中途で入った自分としては、メーカーはモノが作れるっていう環境があるのでそれはすごい強みだと思います。モノづくりにサービスが乗れば独自性のある事業が作れますし。
あと、旭化成のDXオープンバッジバッジとかも良いですよね。オープンバッジみたいに全員で取り組んで知識の底上げをする感じは良いと思います。

高:財務基盤が強いからこそDXへの投資も出来るんだなって思います。やりたいことをやらせてもらっていますもん。自由度高いですよね。

福:正直、旭化成はエンジニアのイメージあまりないけど、エンジニアとして魅力のある会社ですよね。

高:福吉さんは、マネジメントではなくエンジニアとしてやっていく、スキル伸ばすと決めてるみたいですが、旭化成に入ってよかったですか?

福:はい。キャリアとしてやりたいことは出来ていますからね。自分の成長という意味でもエンジニアとしてやってみたいことにしっかり取り組めていますし。
あと、繰り返しになりますがこの会社でよかったところの一つはやはり、共創戦略推進部が他を巻き込んで事業を作っていこうと推進しているところです。前職は『自社のため、自社の利益のため』が多かったのですが、それって時間が経つにつれてお客様のニーズから外れていきがちで…事業としてスケールせずに終息してしまうんですよね。やっぱり、サービスをスケールするには共創戦略推進部のように他の会社とかお客様から共感されながら共に創っていかないといけないと思います。

高:エンドユーザーに向けて、自己満の開発にならないというのは大事ですよね。

福:そうですね。事業貢献をしながら自分のキャリアとスキルが上がっていくのがベストですよね。それを実現できるのが旭化成共創戦略推進部かなと。これからもよろしくお願いします!(笑)

高:こちらこそ!

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